はじめまして。今回取材させていただいた石井結菜です。4年制の看護専門学校の3年生で日々勉強とアルバイトに勤しんでいます。私自身、高校生まで日田で生まれ育ち、現在は福岡に住んでいますがいずれは日田に戻りたいという想いがあります。しかし就職先が少ないこと、キャリアアップが難しいことなど就職や将来のことについては日田に新卒で戻るという決断は簡単にはできません。
そのような中、日田で働いている若者、黒木嘉津才さんにお話を伺いました。

 

◉長い歴史
小鹿田焼は日田市皿山で作られておりその集落に流れる川の水を利用し唐臼を動かし陶土を砕いています。300年程前に開窯され現在は国の重要無形文化財に指定されており日田はもちろん全国で親しまれています。

昔からデザインを考えて小物を作ったり絵を描くことが好きだった黒木さんは小鹿田焼の窯元になるのが夢だったそうです。古くから愛されている小鹿田焼を作ることは責任感もあり難しいと思います。実際黒木さんは作陶の他にも力仕事が多いこと、窯焼きの準備や焼く作業に時間がかかり深夜の作業になることが大変、とおっしゃっていました。小鹿田焼は機械を使わず全て手作業で作られており完成までに約2ヶ月もの時間を要します。1枚1枚に時間をかけることでみんなに愛される小鹿田焼を作ることができます。しかし自分が作ったもので人が喜んでくれることがとても嬉しくやりがいに繋がっているそうです。

今年の春に高校を卒業し窯入りをされた黒木さんはまだまだ大きな差があるけど、一緒に働く両親の背中を見て追いつけるよう頑張っているとのことです。

◉お話を聞いて
夢を叶え新しい夢に向かって頑張っている黒木さん。その頑張りがこれまで何代にも渡って続きそれが長く歴史が続いている理由の一つなのではないかと感じました。頑張ること、一つのお皿に手間と時間を惜しみなくかけること、それらの継続が実績につながるのではないか、そしてそれはお皿や小鹿田焼だけではなく全てのことも同じなのではないかと考えました。私も自分や自分に関わってくれる人のためにもいつまでも夢を持ち成長できるよう頑張り続けたいと思いました。
お話を聞かせて下さった黒木さんありがとうございました。