初めまして、今回取材をさせていただきました。福岡大学3年の杉森にこです。私は中学3年生まで日田で育ち、福岡の高校に進学し、そのまま福岡の大学に進学しています。15歳から日田を出ましたが、私はずっと日田が大好きです。今回は人と人とが繋がる場、日田の飲食店「あじな」についてお届けします。

◉女性がひとりでも安心して飲める場所を作りたい
あじなをひとりで経営していた甲能さんは、18歳から27歳までは美容師として働き、その後、自分の店を開くつもりで居酒屋でアルバイト。そして29歳の時、女性が1人で来店しても安心して飲める場所を作りたい、そんな想いで自分の店を開く。最終的にたこ焼き屋を経営したかった甲能さんは15年経った今、「kodawari konamon あじな」として今年の6月にリニューアルオープンを遂げた。現在はご両親と共に経営されている。

◉安心して召し上がっていただけるように丁寧に
甲能さん自身、花粉症やその他アレルギーが酷く、きつい思いをしていた中で普段の食事を見直した際、コンビニ飯、インスタント麺、外食ばかり…そこから食事を改善した今では、花粉症がなくなった。それをきっかけに初めて添加物があまり良くないと知り、少しでも無添加で手作りを…と始めたのが最初のあじな。粉物屋になった今では、「安心して召し上がる」が少しずつ浸透し始めていると実感されており、作る方もお客様も優しいもので笑顔を作りたいとおっしゃっていた。

◉手間をかける
いくつかメニューがある中、たこ焼きを例に挙げれば、小麦、タコ、お出汁…など国産(九州産)を集め、その日の朝に出汁をとり、生地を作る。など少し手間をかけて、産地が見える。小さなお子様でも安心して食べれるように作られてるそう。
今後としては、皆様にもっと味を知ってもらうためにキッチンカーを作って、沢山のイベントにも出店したい、味のバリエーションを増やしていきたい…と、まだまだ進化し続けるであろうあじなにワクワクが止まらない!

◉お話を聞いて
飲食店において、「美味しいから行く」こんな考えの人は多いと思う。しかし美味しいの中には沢山のこだわりが詰まっていると今回の甲能さんの取材を通して感じることできた。人、食に対しての強い想い。無添加なんて食べる人からするとわからないかもしれない、手間ひまかけていることもわからないかもしれない、それでも食材にこだわり手間をかけ続ける。その沢山のこだわり、強い想いが16年目のあじなも多くの人から慕われ、進化し続けているのだと思う。